こんにちは
当農園を見学された記者さんから「アメリカ在住の甥っ子が自然農でブドウの栽培、ワインの生産を始めました。里帰りしていて富山にいます。是非、伺いたい」との連絡が。
もう、一発で事態が呑み込めません。笑 記者さんは日本人、その甥っ子となると普通は日本人、アメリカ在住で、ブドウにワインとなると頭の中では変な想像が膨らみます。笑
不安と緊張の中、お出迎えでスムーズにあいさつを交換できてひとまず安堵。
左:順一さん 右:記者の香さん |
自然農でブドウを栽培することへの苦悩、フランスでの産地、品種、栽培方法など様々な規制、世界のワイン事情、そして、アメリカでのオーガニック、自然農に対する市場の反応・認証制度など貴重な生の話をたくさん話してくださいました。
順一さんは静かな語り口調ですが、心の底で燃える情熱はグイグイ系!!このお方の前世はブドウかワインのどちらかだ!
私は世界的にも珍しい魚津の地形と水環境を日本代表で説明しました |
「ぶどうは、自身のみで酒になります。ワインになるための糖分、酸味、香りなどすべての条件が揃っている唯一の作物なのです」
私たちが知っている、お酒の原料となる麦や米は放っておいても酒にはなりません。しかし、ぶどうは、酵母が自身の糖分をアルコールに変えます。そして、ここからが大事で、糖分だけではただアルコールを生むだけで、酸味や香り、その他の雑味など全て揃ってバランスの良いお酒、すなわちワインとなるのです。
これは、目から鱗でした。
年末年始に浴びるほど飲んだワインにこんなストーリーがあったとは!ナンテコッタ。そして、ワインは自身100%のお酒なので、品種や栽培方法だけでなく、その土地の風土、生産者の想いがダイレクトに味に現れるそうです。なので、順一さんの情熱を聞いているだけでアメリカ産ではなく「順一産(さん)」のワインになるのだと思います。
ひえばたのお米も品種や栽培方法などを超えて、作り手の想いとその土地の風土のストーリーが大切なことだと思っています。ひえばた米≒ワインの精神。まさか、ワインと米がつながるとは思いもしませんでした。
国境を越えて遠いアメリカにも農家仲間ができて嬉しいのなんのって。
順一さんの初めてできるワインが楽しみです♪
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