2015年12月28日月曜日

D&DEPAERTMENT わかりやすい「しめ縄」を開催させていただきました


d school わかりやすい「しめ縄」

皆様こんにちは!
はじめまして。ひえばた園の嫁ふみえです。
年の瀬みなさんどのようにお過ごしですか?

ひえばた園は12月26日、27日にD&DEPARTMENTさんで
みなさんと一緒にしめ縄を作らせていただきました!
ひえばた園の藁 自然栽培で茎が太く長い!
ワークショップは東京出店していた去年生まれたアイデアで、東京では自分たちで作ったしめ縄をお米とセット販売していたのですが、つくることで農家から伝えられることも沢山あるだろうなぁと考えてお客さんがしめ飾りを自分で作れたらもっといいね~!と思っていました。

早くも今年、D&DEPARTMENTさんのお力をお借りして実現できたこと、とっても嬉しいです。



2014年 冬出店「恵比寿ガーデンプレイス」にて


魚津の山の恵たち
うちの裏の山にあるゆず(本当は橙だいだいですが)や南天、松、竹、花が咲いていた梅。まつぼっくり。そして稲穂。里山のめぐみで飾り付けをするのがひえばた流!

今年は雪が降らなかったので山にはまだ沢山の花や実が残っていました。

朝日を浴びて

この日天気が良くない富山の冬の日でしたが、ワークショップの間はなぜか日が射して神々しい会場でした。



稲穂をたたく作業 しごいてたたいて、自分の手になじむまでたたく。
思ったより体力をつかう作業です。
稲わらのよい香りが漂います。


綯う(なう)方向や、その意味、飾りの意味、飾る日、縄ない競争(地元の運動会で縄をなう競争がある話)など皆さんといろんな話をしながらの楽しいワークショップになりました。

みなさん十人十色でそれぞれ来年に向けた思いや願いもつまった素敵なしめ飾りを作っておられました~!






お家に帰ってからまた形など整えて飾ってみてください~。



簡易神棚も店内に登場!!南東の方向に置きます。
アマテラスオオミカミさま、地元の神様にみなさまで祈願し自分で作ったしめ飾りに神さまを宿します。


おつかれさまでした~!

ひえばた園のお米とゆずを使ったゆずみそおにぎりと

菊池さんと農業について語らせていただきました
魚津の中山間地で農業をしている現状と問題点、魅力も写真とともにお伝えさせていただきました。参加してくださった皆様、D&DEPARTMENTの皆様、そして、ブログを読んでくださった皆様ありがとうございました。

来年もみなさまにとってよいお年になりますように・・・



ちなみに・・・ひえばた園の今年のしめ飾りはこちら
今から待っている家族に持って行きますー



なお、ひえばた園は12月28日から1月4日までお正月休みとさせていただきます
今年は大変お世話になりました
来年もどうぞよろしくお願いいたします

ひえばた園 


D&DEPARTMENTさんのHP http://www.d-department.com


















































2015年12月24日木曜日

まんぞうが教えてくれること その弐

さて、前回の続き。
前回は、まんぞうとは何ぞや、農業が盛んな田舎集落では、まんぞうなしに集落は維持できない、
常日頃から助け合い、お互い様の精神が根付いているとお話しました。

このまんぞう最近は変化してます。
例えば、、今の時代、息子世代は集落を出て外で暮らすケースが増えています。
そして、祖父母、親世代が生きている間は、まんぞうのことは面倒を見てくれているので、なにも心配いりません。
しかし、ここからがややこしい話になるのですが・・・
例えば、親が亡くなり、遺産として山林を相続したとします。
当然、固定資産などの税金がかかってくるのですが、これはしっかり納税するでしょう。
しかし、集落のみんなで共有している林道の維持管理費(下草刈りの人足代や補修費など)をまんぞう割で請求されたとします。
そこで、息子が怒り心頭するわけです。

「山林なんて今どきお金になるわけじゃあるまいし、
俺は好きで相続したわけじゃない!!
税金を納めている以上、法的にはなんら問題ないはずだ!!」

これは、結構どこにでもある話みたいで、父親とも以前話題にあがりました。
このこと一つとっても結構いろんなことが見えます

・何でもすぐ法律を持ち出し盾にする
・個人主義な時代
・金銭的な余裕がない
・田舎の負の遺産(田畑、山林など)
など・・・etc

なかでも「田舎の負の遺産」
これは深刻な問題で、自分にも降りかかってくる問題です。
田んぼひとつとっても、米農家の私が言うのもなんですが、条件の悪い山の田んぼで、親から田んぼを引き継ごうなんて普通思いませんよ。

自分のように農家になるといって東京から帰ってくる変わりモンは普通いません!!

そんな私にとっても不利な条件の農地ははっきり言って「負の遺産」だと思っていました。
山林なんてあと20年もすれば今以上に管理が出来なくなって林道も荒れ、山に入るのすら難しくなるでしょう。なんの財にもならないものになると思います。

しかし、しかしですね、良く考えてみると、その昔、これらの田畑・山林は先人が苦労に苦労を重ね開拓した、知恵と努力の結晶です。そして、まんぞうという形でみんなでお金を出し合って、今日まで引き継いでくれたのです。私が、自然栽培でお米を作ることが出来るのも、ずっと田んぼを作り続けて守ってくれた、先人農家のおかげです。そして、まんぞうから分かったのですが、何もうちの田んぼを作っていた私の先祖だけに感謝するのは間違いだと!!

私の故郷H集落全ての先祖の血と汗、愛に感謝しなければいけない。

捨てるのは簡単です。でも、一度捨てると欲しい時にもう一度手に入れるのは何倍も時間と労力がかかります。これが分かっていたから先祖様は守り抜いてきたのです。

なので私はこの「負の遺産」とみられる、自分も半信半疑なこの里山で農業を営み、職業として続けられるように模索して挑戦したいです。

捨てて後悔するくらいならとことん立ち向かいます。

集落の元気なおっかちゃん達と92歳の祖母



2015年12月22日火曜日

まんぞうが教えてくれること その壱


「まんぞう(万雑)」富山弁で(石川県でも通じるらしい)「村会計」という意味です。
むらの寄り合いで一番大切なのは【まんぞう】だそうで、年の瀬のこの時期に毎年公民館でひらかれます。

原則、まんぞう寄り合いへは、必ず一軒に一人、世帯主が出ることになっています。
今までは世帯主の父親が行っていたのですが、農業をやっている分、何かと集落との関わり(良いことも悪いことも)が多いので今年から出ることにしました。

正直に言うと「まんぞうに出てこいやぁ~!!」と多少の圧力があったからなんですが・・・笑

今日はそんな「まんぞう」のお話。
私なりの解釈なんですが、一般的にまんぞうに相当するのは「町内会費」だと思います。
町内会費というと、思いつくのは、祭り、公園、ごみ関係、公民館の維持管理・・・etcだと思います。
それに対してまんぞうは、これらのことに加えて、用水、農地、農道などの維持管理費用のことをさします。

田舎では、農業が集落の日々の平和な暮らしに密接に関係してます。
なぜなら、農道が生活道路になっていたり、用水が大雨で氾濫すれば、田んぼはだけでなく、住宅を浸水させるでしょう。神社の維持も大切で、村宗教(神道)⇔住民⇔農業という相互関係は昔から成り立っています。

大雨で土砂崩れが起きたとしましょう。それで、生活道路である農道が塞がれました。
誰の責任といえば天災である限りは誰かに責任を負わせるのは酷なことです。

しかし、うちの集落では、崩れた地主の責任(負担)になります。

信じられないでしょう!!天災にも関わらず黙って工事費払えとは!!

しかし、このようなことが起きても地主は文句ひとつ言わずに負担するのです。

なぜか?これこそ「まんぞうパワー」です。

まんぞうは説明したとおり、集落のみんなで農道、用水、農地をお金を出し合って維持しています。
街と比べて共有している財産が多い分、普段から助け合い、お互い様の精神が根付いています。
これらの共通の意識、価値観があって生活し繋がりを大切に生活しているんですね。

マザーテレサの無償の愛精神が田舎集落には根付いているのです!!

だから、たとえ天災でも、多少理不尽でもお金を出せる、というかそれが生活していくために必要不可欠なことだったりするのです。

このことから、私は何を学んだのかというと、長くなりそうなので次回にします。。。



2015年12月21日月曜日

ひえばた園 ブログはじめます!!


こんにちは、ひえばた園です。

長らく情報発信の場としてFACE BOOKを利用してきましたが、

内容をもっと充実させたものにするべくブログを始めます。

生産に対する思いや、日々感じいていること、皆さんに知っていただきたい事、

私の思いだけでなく、皆さんの思いもこのブログに反映できたらなと思っています。

消化しきれず、結構たまるものなんです!笑


もちろん、出店予定など情報発信やちょっとした投稿は

FACE BOOKを活用させていただきます。

ブログの更新もFACE BOOKと連携させていきますので、

よろしくお願いします。




初記事はさらっと。

昨日は、12月26日のD&DEPARTMENT TOYAMAでのしめ飾り教室

に向けて近所の林に、飾り用の材料集めに出かけました。

この日の富山は、この時期としては珍しく、そして貴重な雲一つない青空。

放射冷却で今年一番の冷え込みでした。

  足元を見ると、霜をまとった植物たちや氷の結晶たちがびっしり。


 
嫁さんと「こっちの葉っぱが綺麗!」「あっちの結晶が凄い!!」と

二人で見つけあいっこでした♪



澄んだ朝の空気に霜の下りた山の景色、なんとも贅沢な時間でしたとさ。