2018年7月25日水曜日

和綿栽培 猛暑での成長

皆さま災害レベルの暑さを迎え、体調など崩しておられませんか?
今日は和綿の現在の様子を書きたいと思います。

春に魚津市松倉小学校のみなさんに植えて頂いた苗は
何度となく、ネキリムシに茎の栄養を吸われ
植え直しなどして栽培し続けてきました。
ちょっとずつ大きくなっています!

朝日を浴びる綿 どんどん暑さが増していく時間

近日、小学生の熱中症での死亡事故もあり、
松倉小学校の夏休みの綿の花見は中止となりました。
くれぐれも小さなお子様、お年寄りの熱中症対策
家族ももちろん、周りの方も気づいてあげ、クーリングや水分補給など早急な対応をお願いします。

綿の枝には、小さな実がついています。だいたい、一本の木に20個くらいつきます。
これがつぼみ。これから花が咲き、綿の実になっていきます。

 花も咲きはじめました!

小さく可憐でさりげなく咲く花です。

暑くて畑もカラカラ状態でした。
水を畑に入れて丈夫でしっかりとした枝や葉にしてあげています。
綿の周りに生えてしまう雑草も朝、夕涼しい時期に草取りをして
綿に栄養が行くようにしています~

それにしてもこの暑さは植物たちにも厳しい暑さになっています。
野菜も水不足で高騰しているそう…
もう少し涼しくなってほしいですね。
そして、少し雨が欲しい。

今度は台風が近づいてきているので綿、大丈夫でしょうか
風に耐えておくれーーー

成長記録 つづく





2018年7月24日火曜日

古米と呼ばれるお米はお売りしません

日本全国暑い日が続き、災害レベルの暑さを迎えております。
こんにちは!ひえばた園のふみえです。
旦那は汗だくになりながら、一日4回シャツを交換しながら農作業しています。
あまりにも暑い日中は作業しません。
早朝と暑さが弱まった時間から作業します。
ニュースでも繰り返されるように、もうこの暑さは命の危険
を感じます。高気圧が2つ、日本全体を覆っているそうです。
皆さまも屋外での作業されている方は、本当に災害レベルの暑さなので
無理をしないでください。

前回はお米の美味しさはどこから?という内容で書きましたが
今日は、古米はなぜ味が落ちるのかという疑問にお答えしようと思います。

まず、新米の定義
「JAS法で新米表示出来るのは、収穫年内に精米・包装された白米」※1
と決まっています。収穫するのが10月か11月だから、年内って、、、短いわね!!!
それ以外は古米と呼ばれるなんて・・・厳しい世界だね。
そして、多くの人には、古米には良いイメージがない。
ネーミングが良くない。うちは、古米は売らない。
低温管理した熟成米として売ります。

話がそれましたが、
佐々木康弘氏は
『古米は新米に比べ、
①ご飯が固く粘りが少ない、
②ご飯の光沢や白度が低い、
③古米臭がある、
④水分が低くご飯にすると新米より膨れ、「炊き増え(容量が増える)」する、
などの傾向がある。古古米ではさらにその傾向が増す。低温倉庫が普及して新米と古米の品質差は大幅に
少なくなったものの、低温貯蔵でも緩慢であるが品質低下が進む。』

本当に古米になってしまったお米は
食べたくなくなってしまいますね。

一方で古米を好まれる世界もあるそうです。
『古米は「炊き増え」するので、東南アジアや南アジアでは好まれ・・・』
『寿司飯では、古米のほうが酢の効きが良いとして好まれる・・・』


そこで、しつこいですが当園ではモミ保存をして
新米の時に全部玄米の状態にしてしまわないで
劣化する梅雨時期頃の前にモミ摺りをして冷蔵保存しています。
そうすることで古米にせずに熟成させたお米にしています。

前回、お米の味を左右している原因に
お米の「」が関係していると書きました。
そしたら、味が落ちるというのも「」が関係している。
脂が古くなると臭いがしてくる。
その脂が具体的にどういう状態になるのか書いてありました。

『古米臭の生成には脂質が関連している。搗精や高温処理などによる物理的損傷、
貯蔵中の酵素分解などの生物的損傷などによって、脂質がリパーゼなどの酵素の働きで
グリセリンと遊離脂肪酸とに分解される。この遊離脂肪酸がリポキシゲナーゼ、ヒドロペルオキシドリアーゼ
による酸化分解を経て、古米臭の原因となる臭気成分ヘキサナールやペンタナールなどになる。』

搗精ー玄米をついて白くすること

専門的な話ですね、化学ですね、食事は化学とよく言われますが
理解が深まると面白いです。

なので、この物理的損傷をさせないよう、酵素分解させないようにすると
一般的に古米と言われているお米になりにくい。
とわかります。

また、古米臭を軽減させる方法も書いてありましたよ!
『古米臭の軽減には、卵白粉末、硫酸アンモニウム、玉ねぎ乾燥粉末、
ニンニク乾燥粉末の単独あるいは両方、香り米、東南アジア料理で味付けに用いられている
ニオイタコノキ葉を添加して炊飯すると効果がある。」
「また、古米は再搗精して炊飯すると、古米臭の低減と食味改善が図れる。」

古米臭軽減粉末、商品にしたらみなさん、欲しいですか?
添加して炊くと、どんな味なんでしょうか、どれくらいの量で効果あるのだろう。
疑問が出てきますが、実験してみないとわかりませんね。

ということで、当園は全力で古米化を防いでいきたいと思います。
お米是非食べてください~
こちらからご注文できます どうぞ!

では、
皆さまにお米に興味をもってもらい、少しでも食べてもらえるよう、
今後もお米のことを深く掘り下げ
ちょっとずつ、ご紹介していきます。

引用文献 ポストハーベスト技術で活かす お米の力 美味しさ、健康機能性、米ぬか、籾がら 佐々木康弘 2016年 農山漁村文化協会







2018年7月16日月曜日

なぜ完熟したお米が美味しく感じるのか?

全国のひえばた園ファンの皆さまこんにちは!
園主の熱中症対策には 
水+レモン水+塩少しを
持ち歩いています!

さて、前回は夏のお米は新米よりもコクや深みを持っている。と主観を書きました。
今回は、なぜ人は熟したお米を美味しいと感じるのか?
という答えになるような研究がされていたのでご紹介します。
農家のバイブル「現代農業」米の力!無限大版です。
(持ち歩くのでボロボロです。)

その中のトピックス
「完熟させると、「脂」がのる!?」堀野俊郎先生
の記事からお伝えします。

熟されたお米の美味しさは「脂」にあるということなのです。

先生はもち米、低アミロース米、うるち米、酒米など20品種ほどの
玄米の横断面の「脂」を染める実験をされました。
研究結果は、、、
『ヌカ層の脂は鮮やかなオレンジ色に染まりました。~中略~
食味があまりよろしくないとされているアキヒカリ、ニホンマサリでは染まり方が弱く、
おいしいお米の代表格のコシヒカリは中心まで濃く染まったので、
コシヒカリには、もともと「脂」を貯えやすい性質があるのだなと思いました。』とされています。

コシヒカリは熟成米に向いている。ということですね。
また、米に脂が乗る条件としての先生のお考えは、

『動物は、秋の実りを腹いっぱい食べ、皮下に「脂」を貯えて厳しい冬に備えるといいます。~中略~
秋に実りを迎える稲の種子もたぶん同様で、朝夕の涼しさが増すほどに「脂の貯え」が進むのではないでしょうか。
稲が鮮やかな黄金色に熟れ、玄米は完熟して明るい透明感のあるアメ色に仕上がる
「脂」はよくのっているようです。』ということでした。

植物も動物も脂を貯える。
改めて、お米も動物も一緒なんだ!という理解が深まりました。
人間も?そう言われてみたらそうですね、冬に備えて食欲が出ますもんね
(保健師の私の意見を言わせてもらうと、脂は不必要に貯えないで頂きたいです。活動量以上の食事量は控えてくださいね!)

そして、ひえばた園の周りの農家さんが刈り取りはじめるのは青い稲穂の時ですが、
私たちは熟れてからのお米を刈り取っています。(刈り取り:11月くらいまで)
稲穂は黄金色。玄米はアメ色!
言葉を見るだけで美味しそう!

そして、先生は新米よりも年が明けた時期のお米が美味しいと聞くとおっしゃっております。

『私自身も春三月~四月頃の米が一番おいしいと感じています。ジワッとした食感とともに、
口いっぱいに広がるおいしさは格別です。』

先生、味覚も感性も優れておられるのですね。
その理由もお書きです。
『三~四月といえば、自然界では、冬を越した種モミがそろそろ発芽の準備にかかる頃です。
発芽を抑えてきた化学物質は役割を終えて姿を消し、貯めこんだ「固い脂」も融かされて
軟らかくなる頃です。こうした発芽前の内部変化を、
人間は「熟成しておいしさが増した」とかんじるのではないでしょうか』

と締めくくっておられます。
後に農家へ美味しいお米を作るには、とアドバイスが載っています。

脂の変化が美味しさにつながるのですね。
科学的・自然的に裏付けると納得しますね!

お米は新米の時期はフューチャーされるのですが、
知られざるお米の魅力は熟成米にあるということですね。
ワインみたいに熟成具合で価値が出てくると良いですね。
まず、この熟成米の魅力を知って頂きたい!

私たちも冬の農閑期にマルシェに出店することが多いです。
冬に今からの時期のお米のほうがお米本来の美味しさが味わえますよ。
と説明するとみなさん知らなかった!と驚かれます。
夏のお米、新米時から中間地点に来たお米。これからどんどん美味しくなっていきます。
その味の違いを楽しむのもお米通のひとつの楽しみではないでしょうか…

「古米はなぜ味が落ちるのか」という疑問も出てきます。
これについてはまたブログ書きます!
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ひえばた園のお米
熟成されたお米を食べたい!という方
美味しい時期とされている翌年の田んぼが始まる時期は
例年、品薄状態となります。
今ご連絡いただければ、まだお取りおき間に合います。
「◯月に◯kg品種◯◯が欲しい」とご連絡ください。

または、こちらのサイトからご注文ください
http://shop.hiebata.farm/


では、素晴らしきお米のパワーを皆さまにお届けするために今日も田んぼで汗流させてもらいます!!!

引用文献:現代農業 11月号 農山漁村文化協会 2016年11月1日発行





2018年7月14日土曜日

KNBこんにちは富山県 放送していただきました!~私たちの思い~

全国のひえばた園お米ファンの皆さま、こんにちは!
夏!真っ盛りですね!
お元気ですか?

今日はKNB放送「こんにちは富山県」で
私たちが取り組んでいる綿栽培についての番組が放送されました~!!😃

取材時の様子!初夏に撮影に来てくださいました!
ありがとうございました!
 番組では中山間地域の農業についての内容を放送して頂きました。
人不足・耕作放棄地・高齢化、コミュニティー機能低下、、、
暗い話ばっかりです。

が、私たちはそんな里山を元気にしたい!
という思いで、私たちに出来るところから
変えていくことにしました☆
商品にして売っていくことが中山間地を元気にするために必要なことです。
という内容で放送して頂きました。


今までは耕作放棄地には世話が出来ない為、
せめてもの収穫出来ないソバを播き、
一応作物作ってるよ、という畑にしておくのが
中山間地の暗黙の了解的な土地利用作戦でした。

ですが、より簡単に育てることができて、
身近にあるけれど
どうやって育っているのかも見たことのない
「綿」を栽培することに
作戦を変えてみました。

子どもの頃にそんな体験をしてもらいたい。と思い、
小学校で授業をさせてもらいました。

そうすることで、

服って綿からできている。

綿はから出来ているんだ!

どこで作ってるの?

見たこと無いよね~綿の畑なんてないね、売ってるけどね、、

日本は綿をインドや中国、アメリカなど外国から買って服を作っているんだ!

その外国の人は綿を栽培していて幸せなのか?

え!自殺する農家までいる!圧力かかってる!?
え!農薬すごく使ってるんやないか><健康的じゃないやん、、
え!地球にも負荷かかってるやん!
え!砂漠にさせてしまうんや!他の作物作れなくなるやん!

とか、昔は日本でも育てていた産業の一つだった
とか、なぜ産業が廃れていったのか?

だったり、調べることがどんどん出てきて
わけわからなくなるほどに出てくる

世の中の仕組みがわかったり、
外国の中の自分の国のことがわかったり
国の中の県、県の中の市、市の中の村、村の中の家族、家族の中の自分、自分の中の大切にしていること
とか、
考えるようになったり

逆に自分のルーツは??
なんで自分がここで幸せに暮らしているのか?

なんて考えていると、
ありがたい、ありがた~い気持ちになってくるのです。

自分の身の周りの大切な人を大切に出来ているかな
自分は何で世の中の役に立てるのだろう

また、どうにかせんなん!と思ったりします。

当たり前にあるものに、理解と課題意識、疑問、感謝を持てるようになる

という所も綿栽培のメッセージの一つです。

そして、これは綿だけではなく
においてもです。

今日のお食事の内容から、誰かの顔が思い浮かぶ?
どこで採れた野菜?お米?どうやって作られた?
作っている人には安全?健康的?食べる方にも健康的?
自分や周りを大切にできるようになる


と信じて諦めずやってます!
まずはこういうことをブログに書いてみました。
ひえばた園は情熱をもって日々農業と向き合ってます!
今後はパッションを持って
形にしていくよ~~~

つづく







ご存知ですか?夏のお米の魅力!保存について

全国のひえばた園のお米ファンのみなさま、暑い日々が続きますが
体調崩さずにお過ごしですか?

今日は、
```夏のお米の魅力```
```ご家庭での夏のお米保存について```
書きたいと思います。

先程、夫の手違いでブログ文章が全部消されてしまいました。
HPブログは主に妻のふみえが書いています。
主人が田んぼから携帯で内容を見て変更部分があると言って変更している時に
まさかの消去!!を押してしまいました。
暑い夏ですから間違いも起きやすくなります。
みなさま、注意してお過ごしください。特に安全面で!ご安全に!

余談でした。

```夏のお米の魅力```
みなさまに美味しいお米を頂いてほしーい!!との一心で
当園では、秋に収穫したお米を全量籾摺りするのではなく、
モミ保存しておいたものを夏の暑くなる前にモミ摺りします。
そして、米農家の大きい冷蔵庫で15度以下で保管しております。
ご注文があった際に、その冷蔵庫保存したモミ擦りたての美味しさをお届け致しています。

そういった手間を惜しまずお届けしたいのは、
新米にはない風味とコクがある今のお米の美味しさを感じて頂きたいと思うからです。
フレッシュなお米の味を楽しみたい方は新米を
風味やコク、熟成された美味しさを楽しみたい方は夏のお米を
是非!召し上がってみてください。
お米は保存により、この時期は傷みやすく、美味しくない印象がある方も
多いのではないでしょうか。
その概念を覆します!

先日試食したところ、
古くなったお米特有のボソボソ感や匂いなど全くなく、
ツヤツヤ・ピカピカで、静かに落ち着いた場所で眠っていたお米は
コクと旨味が感じられました。

```ご家庭での夏のお米保存について```
そんなお米が届きましたら、ご家庭では冷蔵庫の野菜室
15度以下の場所にペットボトル容器などに入れて
保存されますと、いつでも新鮮で美味しいお米を召し上がって頂けます。
なので冷蔵庫保存出来る、小さいサイズでのご購入をおすすめしています。

当園のお米は富山県内のストアでご購入出来るのですが、
出来れば冷蔵庫コーナーに陳列していただいております。
お米も野菜と同じ生鮮食品と考えています。

それでは、夏バテしやすいこの時期もお米を食べて、
*お米とお肉と緑黄色野菜を沢山食べて*
夏バテ知らずでエンジョイしましょう!
熱中症にはご注意を!

今日も汗をかきかき、皆さまのご健康を思いながら田んぼにいます~!感謝!!
画像は、各種ビタミン、食物繊維豊富な古代米入りひえばた園ブレンド米