2018年5月3日木曜日

山の「いざらい」は危険と隣合わせ


こんにちは、田んぼに水を運ぶための作業、「いざらい」をご紹介します。
「いざらい」とは富山弁で用水掃除のことで、三月下旬~四月上旬にかけていたるところで行われています。冬の間、落ち葉や土砂で詰まった用水路を手作業で上げていきます。
今日はこのいざらいのレポートです。


春作業は「いざらい」から始まります。
この作業、崖の上の作業で一歩間違うと谷へ落ちてします。
過去には死者も出た。との噂も。

こんな危険と隣合わせのいざらいですが、これをしないと
田んぼへ水を回せない重要な仕事です。
町で田んぼをしている人も、山のいざらいがないと、下まで水は来ません。

このいざらいの大切さ、主人から教えてもらうまで、知りませんでした。
時には、雪が多く、木が折れていたり、ひっくり返っていたら、
1日、2日では終わらず、
重機で何とかしなければいけません。
今年はどうだろう…皆、何も無いことを祈りながら山に入ります。
そして、人手が必要です。
草を刈り、用水に溜まった泥を上げ、何キロも歩きながらの作業です。
田んぼをしていく人が少なくなるということは、
田んぼに関わる全ての仕事をする人が少なくなるということ。
地域の問題を考え、解決していかなければ
田んぼをしたくても出来ません。
私たちは美味しいね~!と喜んでもらえるお米づくりを続けていく為
この大きな問題に立ち向かっていくしかありません。
普段以上に「いざらい」の時期になると考えさせられます。

そんな大変なことしかないのか。と思う程の「いざらい」ですが、
途中には小さな生き物たちとの出会いがあり
いざらいから帰ってきた夫は「今日は○○いたよ~」と
町では出会えなくなってしまった生き物たちに喜んで帰ってきます。



村総出で、田んぼを守ります。さっちゃん、きみちゃんも(70歳を超える超人!)
豊富な雪解け水、湧き水

タニシ

かに
ちょっとヘマしたら、崖に落ちて大惨事な場所です。
なので、土地の事を知っている人や体力がある人でないと怖い場所…
ドドドー!!!
今年も水が流れて行きます!
喜びの瞬間!!!

0 件のコメント:

コメントを投稿